狭い部屋でも楽しめる観葉植物や、置き方、飾り方のコツについて

観葉植物を部屋に置いてみたいけど、今住んでいるワンルームや一人暮らしの部屋は置くのが難しいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、観葉植物の種類や置き方を工夫することによって、観葉植物を置いても部屋が窮屈にならず広く見せることもできます。

今回は「狭い部屋に住んでいるけれど、観葉植物を置きたい」と考えている方へ、少し狭いお部屋にぴったりな観葉植物の選び方からオススメの観葉植物まで詳しく解説します。

是非最後まで読んでいただき、観葉植物の力でさらに魅力的なお部屋に仕上げましょう。

狭い部屋でもおける、小さめウンベラータ

花言葉 夫婦愛
初心者向き 初心者にも育てやすい植物です
日当たり 日光を好みます。お部屋の中でも明るい場所で管理しましょう。
耐暑性 強い
耐寒性 最低5℃程度
注意点 直射日光は葉焼けの原因になるので、日向に置く場合はレースカーテン越しがベター。寒さに強いわけではないので、冬は寒くなりすぎない場所に置くように注意しましょう。

狭い部屋用の観葉植物の選び方

コンパクトな賃貸やワンルームにお住いの場合「観葉植物を置くスペースが確保できないので育てるのは難しいのでは?」と思ってしまうかもしれません。

しかし、狭い部屋でも観葉植物の選び方次第で観葉植物を育てることは可能です。

スペースが限られている場合、大きな観葉植物を置くのは少し難しいですが、まずは小さな観葉植物から置いてみるとお部屋のスペースも確保しながら観葉植物を楽しむことができます。

広がりすぎない観葉植物を選ぶ

観葉植物を選ぶ際になんとなく気に入ったものを選んでしまいがちですが、まずはお部屋と観葉植物のバランスを意識しましょう。

例えばモンステラやセロームなどは横に広がりやすく、鉢サイズ以上の床面積が必要になります。

お店で見た時にはダイナミックで魅力的に見えても、実際にお部屋に持ち帰ってみると意外と大きすぎたりすることも。

ゆっくり育つ観葉植物やツルをのばす観葉植物、縦に伸びる観葉植物などは横幅をあまり必要としないので狭い部屋にはオススメです。

インテリア選びと同じようにメジャーなどを持って買いにでかけるとよりイメージしやすくなります。

【観葉植物の成長タイプ】
成長しやすい観葉植物 パキラ、ゴムの木
横方向に育ちやすい観葉植物 モンステラ、セローム
【オススメ】ツルを伸ばす観葉植物 ポトス、アイビー、ハートカズラ
【オススメ】ゆっくり育つ観葉植物 エアプランツ・サボテン・多肉植物

葉の大きさにも注目する(葉が小さいものを選ぶ)

観葉植物を選ぶ際は、葉の大きさにも注目してみましょう。葉が大きい観葉植物は個性が強いので良くも悪くも目立ちすぎたり、部屋が窮屈に見えたりすることもあります。

葉っぱが比較的小さく目立たない形の植物は、お店ではあまり目立たなくても実はどんな空間にもなじむ名脇役です。

葉が小さい観葉植物や、サボテンや多肉植物など葉がない観葉植物はホコリが溜まっても目立ちにくいという利点もあります。

狭い空間でさりげなくグリーンを演出したい場合には、是非葉が小さい観葉植物にも注目してみましょう。

まずはミニ観葉植物から始めてみる

まずは「ミニ観葉植物」と呼ばれるタイプの観葉植物から始めて見るのもオススメです。

ミニ観葉植物とは、だいたい3〜4号サイズ(鉢の直径15〜18cm)のことで、デスクやテーブルに置けるミニサイズなので気軽に取り入れることができます。

2~3個違う種類をまとめて購入して置けば、存在感も発揮でき、それぞれの種類を育てるのも楽しくなります。

狭い部屋にオススメの観葉植物5選

では実際にどんな種類の観葉植物が狭い部屋には適しているのでしょうか。今回は、成長スピードが緩やかで横に広がりにくい観葉植物をご紹介します。

お部屋のテイストや置き場所を決めて選ぶと、インテリアと観葉植物がマッチしたより素敵なお部屋に仕上がります。

クールでスタイリッシュなお部屋に サンセベリア

花言葉 永久
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 強い
置き場所 室内の出来るだけ日当たりのいい場所
水やり頻度 乾燥気味に育て、土の表面が乾いたらたっぷりと。気温が低いときは回数を減らし乾燥気味に。

サンセベリアは、直線的でシャープな葉が印象的な観葉植物です。葉が尖っているためスタイリッシュな印象のお部屋によく似合います。

縦方向に成長し、横に広がりにくいので比較的小さなスペースでも配置しやすく、葉っぱについたホコリが気になりにくいというメリットもあります。

高い空気浄化作用もあるので、空間もすがすがしく感じることができるのも嬉しいポイントです。

優しい雰囲気のお部屋に アイビー

花言葉 永遠の愛
耐寒性 強い
耐暑性 強い
耐陰性 強い
置き場所 室内の日光が入る場所。屋外も可。
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。気温が低いときは週に1~2回程度

アイビーはつるがよく伸びるので、高い場所に吊るして飾るなど色々な楽しみ方ができます。結婚式などでもよく使用され、ナチュラルな雰囲気が素敵な観葉植物です。

丈夫で育てやすく、育てる場所を選ぶ必要がない生命力の強さがあるので、狭いお部屋であまり日に当たらない場所でも比較的元気に育ちます。

いろいろな葉っぱの種類や色があるのでお部屋の雰囲気にあわせて選ぶのも楽しいポイントの一つです。

存在感がある個性派のお部屋に ガジュマル

花言葉 たくさんの幸せ
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 普通
置き場所 室内の出来るだけ日当たりのいい場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。気温が低いときは回数を減らし乾燥気味に。

おしゃれなインテリアショップや雑貨店でもよく見かけるガジュマルは、盆栽のような雰囲気をもち、そのユニークな樹形はそれぞれ個性的です。

ミニ観葉植物として出回っている3〜5号のガジュマルは幹が途中で切られているので、幹が上に伸び上がって高く成長するということがなく、狭いお部屋でも楽しむことができます。

個性がある観葉植物なので、小さいタイプでも存在感を発揮できるオススメの観葉植物です。

どんなお部屋にもマッチする ポトス

花言葉 永遠の富 華やかな明るさ
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 普通
置き場所 半日陰で風通しの良い場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。冬は控えて乾燥気味に。

ポトスはツヤのある大きめの葉っぱが美しい、つる性の観葉植物です。ミニ観葉植物としても人気のポトスは日陰に強いのでどこでも飾りやすいのが魅力的です

品種によってはやや上に成長したあと次第に垂れ下がるように成長するため、ハンギングや高い棚の上やカウンターに飾って楽しむのがおすすめ。

すこし見慣れた感のあるポトスは、スタイリングを工夫しておしゃれに見せるとよりよいでしょう。

土がいらない自由な観葉植物 エアプランツ

花言葉 永遠の富 華やかな明るさ
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 普通
置き場所 半日陰で風通しの良い場所
水やり頻度 土の表面が乾いたらたっぷりと。冬は控えて乾燥気味に。

エアプランツは空気中の水分を吸収して生きる、土がいらない観葉植物です。

手のひらに収まるような品種も多く、成長スピードも緩やかなので小さいまま育つので狭いお部屋にはぴったりです。

エアプランツは土を必要としないので、吊るして飾るハンギングがオススメです。麻紐やハンギングネットなどを活用してフックから吊るせば、視線の先にいつもグリーンが目にはいり、上級者の空間を演出することができます。

観葉植物を置いても窮屈に見せない置き方のコツ

観葉植物選びも大切ですが、少し置き方を工夫するだけでお部屋を開放的に魅せたり、おしゃれに魅せたりすることができます。

是非いろいろな場所に飾ってみてしっくりくる場所を探しましょう。比較的大きいサイズの観葉植物はお部屋の角に、小さいサイズなら目線より上に飾るのがオススメ。

あまり手の届かない場所に飾ってしまうとお手入れをするのが大変になってしまうので、お手入れがしやすい場所に置いてこまめに様子を見ることも観葉植物を美しく飾り続けるコツのひとつです。

目線より上を意識して置くと開放感がでる

ミニ観葉植物などの小さい観葉植物ならキャビネットの上やシェルフの上など、高い位置に飾ることを意識すると、空間にメリハリが生まれます。

天井にフックを取り付けて、ハンギングポットやハンギングネットで植物をつるせば、視線の先にいつもグリーンが見えて清々しい雰囲気を作り出すことができます。

床に植物を置くスペースがないという場合も、天井までの縦の空間なら自由に使いやすいので是非試してみてください。

ミニ観葉植物はまとめて置くと存在感アップ

ミニ観葉植物はひとつではなく、2~3個まとめて飾ると存在感がでてグッとおしゃれに見えます。等間隔にならべればスタイリッシュに、無造作に置けばナチュラルな印象になります。

同じ種類で揃えるのではなく、直線的な葉っぱと丸みのある葉っぱの観葉植物を組み合わせるなど雰囲気の違う種類を並べると遊び心が感じられ、より素敵に感じられます。

存在感のある観葉植物はコーナーへ

存在感のある大型の観葉植物を置く場合は、入り口ドアから見て奥側(入り口から見て遠い側)の角に設置するのがオススメです。

ドアを開けた時に視線が自然と観葉植物に向かうので、実際よりも奥行きがあるように感じさせることができます。

上の方にボリュームがある観葉植物は、より錯覚の効果が高くなります。

インテリアの邪魔にならないよう配慮して大きめの家具(ソファやテレビ)などの近くに置くとよりお部屋になじみ素敵な雰囲気になります。

狭い部屋に観葉植物を置くメリットとデメリット

ここまで狭いお部屋にオススメの観葉植物や置き方をご紹介してきましたが、狭いお部屋に観葉植物を飾るとどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

狭い場所に観葉植物を置くか迷っている方は是非メリットとデメリットを参考に、お部屋に取り入れるか検討してみてください。

【メリット】リラックス効果を得られる

観葉植物はグリーンの美しさだけでなく、気分を明るくしてくれたり、空気を浄化したりする効果もあります。

リモートワークが浸透し、外に出ないことが多くなった方でも自然とのつながりを感じられるなど、機能的な効果もあります。

【メリット】オシャレな雰囲気になる

観葉植物を取り入れることによってお部屋の印象を変えることができるのも人気のひとつになっています。

インテリアやファブリックを買い揃えるのは大変ですが、観葉植物であれば比較的簡単に取り入れることができます。

南国風の観葉植物ならナチュラルなイメージに、直線的な葉っぱの観葉植物ならスタイリッシュなお部屋にと観葉植物の使い方次第でさらにインテリアを引き立てることもできます。

また、コンセント周りや配線など雑多な部分をさりげなく隠したい場合も観葉植物なら自然に隠すことができる効果もあります。

【デメリット】育ちすぎるとお手入れが大変

狭いお部屋で観葉植物を育てるときの一番のデメリットは、大きく育ちすぎてしまった場合にお手入れが大変になってしまう点があります。

観葉植物は南国生まれのものが多く、1年で驚くほど成長してしまうことがあり、葉っぱも大きいと窮屈感がでてしまいます。

そのため観葉植物を選ぶときは、育ちすぎない種類や葉が大きすぎないものを選ぶとよいでしょう。また成長することのないフェイクグリーンを取り入れるのもひとつの手です。

観葉植物を置けない場合の代用アイテム

観葉植物を飾りたくても、リビングにはどうしても置けない場合や、観葉植物を育てられるような明るい場所ではない場合もあります。

お手洗いや洗面台など、日光が全く入らない場所は本物の観葉植物よりもフェイクグリーンなどがオススメです。

暗い場所ほど、生き生きとしたグリーンを飾ることでよりフレッシュで清潔感のある場所に魅せることができます。

フェイクグリーンを飾る

どうしても世話をする時間がとれないという方や、植物を育てることに苦手な方、日光が全く入らない場所には、フェイクグリーンを置くという選択肢もあります。

現在のフェイクグリーン(造花)は近づかないと見分けがつかないほど、細部までこだわっているものもあります。

光も水も必要のないフェイクグリーンは水やりのしにくい場所や、本物の観葉植物を置くのは少し不安な場所にも大胆に置くことができます。

しかし、ホコリが溜まってしまうとお部屋の印象も下がってしまうのでお手入れは必要です。

枝ものを飾る

「観葉植物を飾るのは難しいけど、イキイキとしたグリーンを取り入れたい」という場合は枝物を飾るのもよいでしょう。

枝ものは、花瓶などに挿すだけでナチュラルな空間を演出できます。

枝ものは2週間から1ヶ月ほど持ち、お手入れもお水を変えるだけなので難しい管理も必要ありません。

アートフレームを飾る

観葉植物用のアートフレームを飾ることでお部屋にグリーンを取り入れるという手もあります。

床や棚に置くスペースがなくても、壁をディスプレイすることでまるでアートのようにデコレーションすることができます。

玄関やトイレ、寝室など、普段は植物を置きにくい場所にもおすすめです。

まとめ

ここまで狭いお部屋に観葉植物を置くときの選び方や場所などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事のポイントは

  • 狭い部屋でも観葉植物の選び方次第で狭い部屋でも観葉植物を育てることは可能
  • ゆっくり育つ観葉植物や、縦に伸びる観葉植物などは横幅をあまり必要ものがオススメ
  • 目線より上を意識して置くなど工夫するとお部屋を開放的が生まれる

ということです。狭いお部屋でも上手に配置すれば、インテリアをさらに引き立てたり、目や心にも心地よさを感じることができます。

本物の観葉植物でもフェイクグリーンでも、ご自身の取り入れやすい植物から始めてグリーンのある暮らしを楽しみましょう。

狭い部屋でもおける、小さめウンベラータ

花言葉 夫婦愛
初心者向き 初心者にも育てやすい植物です
日当たり 日光を好みます。お部屋の中でも明るい場所で管理しましょう。
耐暑性 強い
耐寒性 最低5℃程度
注意点 直射日光は葉焼けの原因になるので、日向に置く場合はレースカーテン越しがベター。寒さに強いわけではないので、冬は寒くなりすぎない場所に置くように注意しましょう。

狭い部屋に観葉植物に置くときのよくある質問

狭い部屋に観葉植物を置くときの選び方は?

観葉植物を選ぶ際になんとなく選んでしまいがちですが、まずはお部屋と観葉植物のバランスを意識しましょう。
ゆっくり育つ観葉植物やツルをのばす観葉植物、縦に伸びる観葉植物などは横幅をあまり必要としないので狭い部屋にはオススメです。

狭い場所にオススメの観葉植物は?

高さがある場所に飾る場合はつるを伸ばすポトス、アイビー、ハートカズラ、コンパクトな場所に置くなら広がりが少ないサンセベリアやガジュマル、サボテンなどもオススメです。

どんな場所に置くと良いですか?

ミニ観葉植物などの小さい観葉植物ならキャビネットの上やシェルフの上など、高い位置に飾ることを意識すると、空間にメリハリが生まれます。存在感のある大型の観葉植物を置く場合は、入り口ドアから見て奥側(入り口から見て遠い側)の角に設置するのがオススメです。

あまり成長しない観葉植物はありますか?

サンセベリアやガジュマルは小さいサイズであれば横にもあまり成長せず、つるが伸びることもありません。また、エアプランツやサボテン、多肉植物も成長スピードが緩やかなので狭いお部屋にはオススメです。

トイレや洗面台など日光が届かない場所でも大丈夫ですか?

日光が全く入らない場所は本物の観葉植物よりもフェイクグリーンなどがオススメです。光も水も必要のないフェイクグリーンは水やりのしにくい場所や、本物の観葉植物を置くのは少し不安な場所にも大胆に置くことができます。

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