ディフェンバキアの育て方とおすすめの飾り方について

地面から真っ直ぐと空へ伸びる硬い茎から、密集するように互い違いにクリーミーなライトグリーンの葉が展開するディフェンバキア。白い縁から中心にかけて、緑・黄緑・白とグラデーションが入る鮮やかな葉は、人を魅了するような美しさがあります。

生命力が強く、日陰でも枯れにくいので初心者でも育てやすく、おしゃれでハイセンスなインテリアを演出することもできます。

今回は、ディフェンバキアの特徴や魅力について紹介します。さらに、枯らさないための育て方のコツや適切な剪定(せんてい)の時期と方法、室内でのおすすめの飾り方などについても解説します。

ディフェンバキア・カミーラ

花言葉 危険な恋
初心者向き 初心者にも育てやすい植物です
日当たり 日陰に強く、少々暗い部屋でも飼育可能です(定期的に日光には当てましょう)
耐暑性 強い
耐寒性 最低15℃はキープしましょう
注意点 直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。寒さに比較的弱いです。冬は窓際に置くと枯れる原因になるので注意。

目次

ディフェンバキアの基本情報

学名 Dieffenbachia
英名 Dieffenbachia、Dumb cane、Leopard lily
別名 シロカスリソウ
科名・属名 サトイモ科・ディフェンバキア(シロカスリソウ)属
特性・形態 常緑性多年草(低木状)
樹高 1〜2m
原産地 熱帯アメリカ
USDA zone 10b(1.7〜4.4℃までなら耐えられる)
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
耐陰性 強い
特徴 カラーリーフ
花言葉 危険な恋

メキシコ・西インド諸島南部からアルゼンチンにかけて、南アメリカの熱帯雨林に広く自生するディフェンバキア。観葉植物として代表的なものにはクールビューティーやカミーラがあり、冬に葉を一斉に落とさない常緑性の多年草です。

多年草でも茎が硬く真っ直ぐと伸び、低木状になる特徴もあります。大きくなると草丈が2mほどなることもあります。しかし、鉢植えで定期的に剪定をすればコンパクトに仕立てられ、樹形のバランスも良くなります。

ディフェンバキアが自生する熱帯アメリカは、「熱帯雨林気候」と呼ばれる地域です。赤道付近のため基本的に暖かい環境で、年間の平均気温は20℃以上です。しかし、日中と朝夕の気温差は大きく、5〜15℃程度もある場所です。

気温が35℃超えるような場所や、氷点下を下回る場所では育ちにくく、生長不良を起こして、株が枯れてしまうことも。極端に暑かったり寒かったりする場所では、育ちにくいということを踏まえてケアをしましょう。

また、多湿な環境を好む観葉植物なので、乾燥させ過ぎないように葉水をしたり、加湿器を使ったりして湿度を高く調節するといいです。

ワンポイントアドバイス

USDA Plant Hardiness Zoneとは?

United States Department of Agriculture Plant Hardiness Zone(米国農務省 植物の耐寒性地帯)の略。米国農務省が開発した、寒さの段階を13のレベルに分け、植物の耐寒性レベルを数値とマップで明瞭化した指標です。造園やガーデニングをするうえで、植物がどの地域で、どれくらいの寒さまで耐えられのかを確認するために使います。日本では気象庁の観測データを元に、都道府県市町村ごとにレベル分けされています。
※指標は、植物を屋外で育てたときの目安。
参考:Japan Plant Hardiness Zone

ディフェンバキアの特徴

まるで白い紙に水彩画が描かれたように、鮮やかな緑のグラデーションの葉が出るディフェンバキア。葉の先端がしゅっととがり、大きな楕円形(だえんけい)をした形になります。カラーリーフの中でも、特に輝いたように美しさがあり、1鉢置いてあるだけ部屋がパッと明るくなります。

ちなみに、2013年にNASAが発表した研究によると、大きな葉を展開するディフェンバキアは室内の空気をきれいにするパワーがあると証明しました。主にホルムアルデヒド、キシレン、トルエンといった有害物質を除去し、クリーンな空気に浄化します。

ディフェンバキアの観賞&手入れの時期

  • 鑑賞期:6〜8月(花)
  • 結実期:9〜10月
  • 植え付け、植え替え:5〜8月
  • 肥料:5〜9月
  • 剪定:5〜7月

ディフェンバキアの魅力

エキゾチックな葉がたくさん出るディフェンバキア。カラーリーフとして楽しむことが多い観葉植物ですが、それ以外にも魅力があります。

ここでは、ディフェンバキアの3つの魅力について紹介します。

  • 日当たりの悪い場所でも育てられる
  • 明るい印象のある部屋を演出できる
  • 風水効果が期待できる

1. 日当たりの悪い場所でも育てられる

熱帯のジャングルなどに生息するディフェンバキアは、日陰に耐性が強い観葉植物です。日当たりの悪い場所でも育てやすく、置く場所にはあまり困らないでしょう。

「部屋や家の日当たりが悪くて、植物が育てられないと」困っている方にはディフェンバキアおすすめの植物です。

2. 明るい印象のある部屋を演出できる

鮮やかで発色の強い葉が特徴のディフェンバキア。雰囲気が少し暗くても、太陽のような輝かしい葉によって明るい印象のある部屋を演出できるでしょう。

ナチュラルな雰囲気もあるので、木目調のデザインがよく使われる北欧モダンインテリアによくなじみます。

3. 風水効果が期待できる

先端がしゅっととがった葉をたくさん出すディフェンバキアは、風水では「邪気払い」の効果があるといわれています。良い気や悪い気と全ての運気が出入りする玄関に置けば、良い気だけを室内に取り入れることができます。

さらに、鮮やかな黄緑の葉によって、金運・人間関係の運の風水効果があるといわれることも。室内のどこに置いても良く、風水効果を長く期待できるでしょう。

ディフェンバキア・カミーラ

花言葉 危険な恋
初心者向き 初心者にも育てやすい植物です
日当たり 日陰に強く、少々暗い部屋でも飼育可能です(定期的に日光には当てましょう)
耐暑性 強い
耐寒性 最低15℃はキープしましょう
注意点 直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。寒さに比較的弱いです。冬は窓際に置くと枯れる原因になるので注意。

ディフェンバキアの育て方

基本的に難しい管理があまりないディフェンバキアですが、土を乾かし過ぎたりすると生長不良を起こすこともあります。

毎年どのようなケアをする必要があるのかなど、ディフェンバキアの基本的な育て方を知っておきましょう。

ワンポイントアドバイス

ディフェンバキアの育て方のポイント

  • 置き場所・・・直射日光を避けた場所に
  • 用土・・・有機質がたっぷりと入ったものを
  • 水やり・・・土の中を乾燥させないように
  • 肥料やり・・・暖かくなったころから定期的に行う
  • 剪定・・・高くなり過ぎたときに切り詰める
  • 植え替え・・・2〜3年に1回のペースで
  • 病害虫対策・・・極端な乾燥と過湿には注意

置き場所・・・直射日光を避けた場所に

日陰に耐性があるディフェンバキアは、直射日光を避けた半日陰になる場所に置きましょう。直射日光が差し込む場合は、カーテンやブラインドで遮光し、光の強さや入り時間を調整するといいでしょう。

ただし、日光が全く差し込まない暗過ぎる場所に長時間置いてしまうと、の茎がひょろひょろと伸びたり、美しい葉の色味が悪くなったりする場合も。葉が枯れて見た目が悪くなることもあるので、窓際から少し離し、朝の陽が差し込む場所に置きましょう。

また、西日に当たり過ぎると茎が徒長しやすく、ひょろひょろとした見た目になることもあります。場合によっては、葉焼けや色変わりを起こす場合もあるので、東や南側の方角の部屋に置くといいかもしれません。

日本と全く違う気候の場所に自生するディフェンバキアは、極端な気温差になる夏と冬が苦手です。

適切な場所で管理しないと夏と冬の光・温度・湿度などによって、株が枯れてしまうこともあります。夏と冬は、ディフェンバキアが育ちやすい場所に鉢を移動させて管理しましょう。

夏は、昼ごろを過ぎた頃には直射日光が当たらない風通しの良い場所へ移動させます。部屋の中心部や窓から離れた壁際に置きます。冬は、日当たりの良い窓際に置き、夜は窓際から離れた暖房の効いた暖かい部屋に置きましょう。

冬の夜は気温が急激に低くなることも多いので、できるだけ窓際から距離をあけ、断熱シートや断熱ボードを設置して、外気が室内に入らないようにします。

寒過ぎる場合は、段ボールで囲って毛布で包んで冬越しをさせるといいです。また、ゆっくりと光、寒さ、暑さに慣らすことで、ディフェンバキアは環境の変化にも負けない、強い株へと生長します。

用土・・・有機質がたっぷりと入ったものを

ディフェンバキアは、有機質がたっぷりと入った土が大好き。ただし、硬くて粘土状になる土だと根腐れが起こりやすく、株が枯れてしまうこともあります。

6:3:1=赤玉土:腐葉土:ピートモスの割合で混ぜ合わせ、排水性・保水性のあるふかふかの土をつくりましょう。

また、赤玉土だけを使った無機質な土では養分がなく、微生物もいないため、肥料を定期的に与える必要があります。化学肥料を与え過ぎてしまうと植物のからだは「酸化」し始め、病気や害虫の被害にあいやすくなります。化学肥料や化学薬品を使って病害虫を取り除こうとするので、悪循環な環境が生まれやすいです。赤玉土などの無機質な土を使う場合は、腐葉土やココナッツファイバーなどの有機物の土と混ぜて使いましょう。

水やり・・・土の中を乾燥させないように

多湿な環境が大好きなディフェンバキアは、土をカラカラに乾かさない程度に水やりをします。

土の表面が乾いて白っぽくなったら、水をたっぷりと与えます。土が乾燥と湿潤な状態にメリハリが付くように与えると、根腐れや水切れを起こしにくく、失敗することもあまりありません。

ただし、水をちょろちょろと何度も与えていると土が乾きにくく、水切れや根腐れを起こす場合も。水を一度にたくさん与えることで、土の中にたまった二酸化炭素を外に押し出すことができ、中に新しい酸素を取り込ませられるので根腐れ防止にもつながります。

また、園芸において「昼間に水やりをする」ことは、やってはいけないことの1つです。日中の水やりは、太陽の光によって鉢の中が高温多湿な環境になりやすく、根を傷めやすくなります。

高温多湿な環境が大好きなディフェンバキアですが、日本の真夏は35℃を超えることが多く、水やり後に窓際に置いていると暑過ぎて株に大きなストレスを与えやすいです。

できるだけ、気温が低い午前中に水やりを済ませ、午後に水切れを起こさないようにしてあげましょう。

夏と冬の水やり

基本的に鉢の表面が乾いたら水を与えると良いディフェンバキアですが、夏と冬では水やりの頻度とタイミングを変えることも大事です。

夏の場合は乾燥した状態が長期間続かないように、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。環境によって違いますが、月に3〜4回程度の水やりで大丈夫です。

冬の場合は、湿った状態が長期的に続かないように、土の中が乾いてから3日後ぐらいに水をたっぷりと与えましょう。月に1回程度の水やりで土を乾かし気味にします。また、冬は水やりを極力控えると樹液が濃くなり、ディフェンバキアの株は寒さに強くなります。

定期的に葉水もする

極端に乾燥した場所が苦手なディフェンバキアは、できるだけ毎日霧吹き器を使って葉水を行うと、みずみずしくて美しい葉をたくさん出すようになります。

ディフェンバキアの株が乾燥してしまうと、葉の先端から茶色く枯れたり、葉焼けを起こしたりする場合も。葉から水滴が滴れるぐらいの量で、たっぷりと葉水を行い、多湿な環境をつくりましょう。

肥料やり・・・暖かくなったころから定期的に行う

鮮やかなライトグリーンの葉を展開するディフェンバキアには、定期的に肥料を与えた方が、美しい葉をたくさん出すので、年に3〜4回程度肥料を与えます。

生長期を迎える5〜9月ごろにかけて、月に1回のペースで緩効性化成肥料や有機肥料を与えましょう。窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)のバランスの取れたものや、窒素が多めに入った観葉植物用の肥料がおすすめです。

ただし、肥料の与え過ぎは生長の流れに勢いがつき過ぎてしまい、植え替えや剪定などの管理が大変になってしまう場合もあるので、決められた量を守って与えてください。

また、肥料だけでなく活力剤を定期的に与えるのもおすすめです。水を与えるときに、活力剤も一緒に与えると、より美しくて鮮やかな葉をたくさん出します。肥料ではないので、与え過ぎても問題はあまりなく、定期的に与えましょう。

ディフェンバキアの株が元気がないときや、夏越し・冬越しをするとき、さらに植え替えや剪定をしたあとなどにも与えると生長が鈍くなりにくいです。

剪定・・・高くなり過ぎたときに切り詰める

ユリやコスモスのように、背が高くなるディフェンバキアは、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、大きくなり過ぎてしまうことも。2〜3年に1回のペースか、背丈が高くなり過ぎたときや、枝葉が混み合ったりしたときにも剪定や刈り込みをしましょう。

ディフェンバキアの適切な剪定時期・・・5〜7月

ディフェンバキアの剪定は、生長の流れが良い5〜7月ごろにしましょう。8月を過ぎてしまうと気温が高過ぎるため、暑さによって茎の切り口から水分が過剰に抜けてしまい、株が枯れてしまう場合もあります。

また冬に茎を切ってしまうと、寒さによってストレスをうけてしまい、生長の勢いが悪くなることもあるので、できるだけ暖かい時期を選びましょう。

剪定のコツは株を順番に小さくさせる

ディフェンバキアは、好みの高さとなる箇所で茎を切り詰め剪定をし、草丈を小さくさせます。

切る位置は、葉が出ている付け根の節目の数ミリ上を切りましょう。節目のすぐ上には、盛り上がった部分があり「潜伏芽」と呼ばれる芽が伸びます。この潜伏芽を残すようにして切ることがポイントです。

ワンポイントアドバイス

切り詰め剪定とは?

切り詰め剪定は、伸び過ぎた枝葉を短くして、株全体のサイズを小さくするために行う剪定方法の1つです。長く伸びた1本の枝を、枝分かれした箇所で切り、残した方の短い枝に養分が流れるようにします。

ディフェンバキアの毒には注意

ディフェンバキア属の樹液には、不溶性のシュウ酸カルシウムという毒が含まれています。シュウ酸カルシウムは植物の細胞の中に含まれ、傷つけられると細胞が壊れ、針状の結晶が動物の粘膜などに突き刺さり、しれが刺激となって大きな痛みを伴います。

ディフェンバキアの剪定をするときは、必ず作業用手袋をして皮ふが露出しないようにしましょう。小さなお子さんがいる方やペットを飼われている方は、手の届かないところで作業をしてください。

植え替え・・・2〜3年に1回のペースで

鉢植えで育てている場合は、2〜3年に1回のペースか、鉢底や土の表面から根が出ているときや、根がパンパンに伸びて土の表面が硬くなったときにも一回り大きい植木鉢に植え替えしましょう。

根詰まりを起こしていたり、与えた水がなかなか土に染み込まなかったりすると、水や栄養を十分に吸収できず枯れてしまうことがあります。

ディフェンバキアの適切な植え替え時期・・・5〜8月

ディフェンバキアの鉢植えの植え替え時期は、生長期を迎えた5〜8月ごろです。ただし、氷点下を下回るような極寒日は根が寒さに当たり、株が弱ってしまうので避けるようにしてください。

植え替えの手順

Step1. ディフェンバキアを鉢植えから丁寧に出す

鉢の中に細い根がたくさん周るディフェンバキアは、鉢をひっくり返して底を叩いたりすると簡単に抜けます。もし根鉢が抜けない場合は無理に引っ張らず、ポットの側面を押して鉢と根鉢の間をほぐしてから慎重に抜くようにして、できるだけ根鉢を崩さず、やさしく扱いましょう。

根鉢を無理に引っ張ってしまうと、ディフェンバキアの茎の薄い皮がはがれてしまいます。水やりのときの水分によって茎が壊死(えし)して、株が枯れ込む場合もあります。

Step2. 根鉢を崩して整理する

切りばさみや剪定ばさみを使って、ディフェンバキアの伸び過ぎた根を付け根まで切り戻します。茶色く枯れ切った根や腐っている根は、全て取り除いてきれいにしましょう。

Step3. ディフェンバキアを一回り大きい鉢に植え替える

一回り大きい鉢の底に用土を薄く敷き、元肥を入れます。鉢の中心に根鉢を置いたら、ディフェンバキアの根鉢の高さを調整しながら、用土を足し入れましょう。水をたっぷりと与え、指先や手のひらを使って土の表面を軽く押します。株が倒れないように、周りの土を寄せて株を固定させます。

病害虫対策・・・極端な乾燥と過湿には注意

環境の悪い場所でディフェンバキア育てていると、病害虫の被害にあうこともあります。特に乾燥した場所では、ハダニやカイガラムシなどの害虫がつくこともあります。また、過湿な状態では病気にかかりやすいです。

病気

炭そ病

5〜6月の梅雨の時期など長期の雨が続き、高温多湿な環境になると、葉・茎に小さな黒い斑点模様が現れ、悪化すると穴があき、観葉植物を枯らします。特に、観葉植物の枝葉が混み合って、日当たりや風通しが悪いと感染しやすいので注意しましょう。感染力も高いため周りの植物にも移ることも。症状が全体にみられる場合は株ごと処分し、感染を止める必要があります。

茎腐病(くきぐされびょう)

土が過湿な状態になると、地面と接触する葉や茎にまだらな褐色の斑点ができ、しだいに大きな褐色の病斑になります。茎が腐敗し表皮から内部へと進み、最後には株が枯れてしまうことも。

発病してからでは薬の効果があまり期待できないので、発病前からの予防対策に努めましょう。症状が見られた株は見つけ次第除去し、土も一緒に適正に処分します。

害虫

ハダニ

1年を通して葉の表裏に発生しやすい吸汁性の害虫。風通しが悪くて乾燥した場所に発生し、葉の養分を吸汁します。放置をするとコロニーを形成し大量に繁殖し、落葉の原因になる場合も。定期的な葉水や剪定をしますが、大量に発生した場合は薬剤で対処するといいです。

カイガラムシ

1年を通して葉・枝・幹に発生しやすい吸汁性の害虫。成虫になると甲羅が硬質化し、薬が効きにくくなります。できるだけ薬の効く幼虫のうちから、薬剤散布を行うといいです。成虫は歯ブラシや軍手を使って擦るようにして補殺します。

ディフェンバキアのおすすめの飾り方

クリーミーなライトグリーンの葉が美しいディフェンバキアは、どんなインテリでもなじみやすい観葉植物です。飾り方を工夫すれば、より葉の色味が観賞でき、印象的なインテリアを演出することもできます。

ここでは、ディフェンバキアのおすすめの飾り方について3つ紹介します。

  • 鉢スタンドを付けて飾る
  • 立体三角形を意識して、ほかの観葉植物とまとめて飾る
  • 縦のラインに沿って飾る

鉢スタンドを付けて飾る

すっきりとした印象のある部屋を演出したい場合は、部屋を開放的に見せるようにコーディネートすることが大事です。中型ほどの鉢植えで育てるディフェンバキアは、できるだけ宙に浮かせて床を見せるようにしましょう。

目の錯覚によって実際よりも部屋が広く見えるようになり、散らかったような印象がなくなります。部屋を広く見せると圧迫感を感じにくくなり、開放的な空間にも仕上げられます。

また、ディフェンバキアは、目の高さよりも高い場所に置くことで天井を高く見せることも可能です。視線が上に向き、立体感のある空間も再現できます。

ただし、一列に並べて面になるように配置してしまうと「壁」になりやすく、圧迫感を強めてしまうので注意してください。

立体三角形を意識して、ほかの観葉植物とまとめて飾る

複数の観葉植物がある場合、背の高さが一緒にならないように立体三角形を意識してまとめると、ハイセンスな仕上がりになります。

例えば背の高い樹木タイプの大型の観葉植物を中心に置きます。その両サイドに中型のディフェンバキアと、両手乗りサイズの小型の観葉植物を配置してしましょう。そうすると立体の三角形の構造ができ、メリハリのある空間に仕上がります。

インテリアにおいて、ものを1箇所に並べるときは1列に並べずに、大中小となるような高さ違いのものを並べると、躍動感のある美しい印象を感じられます。

また、3つ・5つと奇数になるようにまとめて飾ると、空間が美しく見えます。植物にとっては、どれも影にならずに光合成ができるので生育も良好です。

縦のラインに沿って飾る

正方形や長方形など、直線的で角張ったようなデザインが多い現代のインテリア。ディフェンバキアを飾る場合は、真っ直ぐと伸びる縦のラインを崩さずに配置することがポイントです。

例えば、部屋の四隅には床から天井まで壁の縦のラインが見えます。その縦のライン上にぴったりとあわさるように配置しましょう。頭上に高く生長するディフェンバキアなら、ラインを強調し、部屋のスタイリッシュさにより磨きがかかります。

背が低いディフェンバキアの鉢なら壁に寄せたテレビボードの上に置くなどして、ラインを見せるように配置するといいです。

ディフェンバキアの種類

ディフェンバキアが分類するディフェンバキア属には、現在約30〜40種類以上のものが確認されています。また、園芸品種も多く出回っているので、それ以上の品種があります。

ディフェンバキア・カミーラ

濃緑の葉の中央部に白や黄緑色の斑が入るディフェンバキア・カミーラ。あまり大きくならない特徴があります。狭い場所でも置きやすく、小物感覚で飾れます。

ディフェンバキア・ドラゴンスケール

細長く伸びた迷彩柄の葉に、白や黄色の斑点模様の斑が入るディフェンバキア・ドラゴンスケール。鳥が羽を広げるかのように、葉が横へ大きく伸びる姿が美しいです。ディフェンバキアの中でも手に入りにくい希少価値のある品種です。

ディフェンバキア・メアリー

ディフェンバキア・メアリーは、濃緑・黄緑・白色の斑がまだらに入り、迷彩柄のような葉が無数に展開するユニークなディフェンバキアです。葉は光沢があり、存在感も強めです。シンプルに1鉢で飾って、部屋のアイポイントにするといいかもしれません。

ディフェンバキア・ティキ

地面から花が咲くように、葉を中心から四方へ大きく広げるディフェンバキア・ティキ。濃緑と黄緑が混ざった葉に、白い斑がまだらに入ります。生長スピードがゆっくりで管理がしやすく、初心者でも育てやすいディフェンバキアです。

ディフェンバキア・トロピックスノー

巨大なうちわのような濃緑の葉を広げるディフェンバキア・トロピックスノーは、地面から太い茎が高く伸び、大型になるディフェンバキアです。濃緑の葉の中央部には、黄緑の斑が入ります。背が高くなるので、室内のシンボルツリーにもなります。

まとめ

カラーリーフとして楽しめるディフェンバキアは、初心者でも育てやすい観葉植物。管理をしっかりと行えば、大きく生長させることもでき、目をひくようなインテリアにもなります。また、葉の色味や模様など、種類もたくさんあり、インテリアのテイストにあったものも選べる魅力もあります。

ただし、強い毒があるのでケアをするときは、無闇に直接触れないことが大事です。特に小さなお子さんやペットがいる方は、置き場所にも注意をし、安全な場所で育てるようにしてください。間違った置き場所や管理方法をしなければ、長い間葉の美しいディフェンバキアを楽しめます。

ディフェンバキア・カミーラ

花言葉 危険な恋
初心者向き 初心者にも育てやすい植物です
日当たり 日陰に強く、少々暗い部屋でも飼育可能です(定期的に日光には当てましょう)
耐暑性 強い
耐寒性 最低15℃はキープしましょう
注意点 直射日光は葉焼けの原因になるので避けましょう。寒さに比較的弱いです。冬は窓際に置くと枯れる原因になるので注意。

ディフェンバキアに関するよくある質問

ディフェンバキアの葉先が枯れるのはなぜ?

ディフェンバキアの葉の先端が枯れてしまうのは、主に「乾燥」「暖房機の風」「水不足」「強い光」「生理現象」が原因です。極端な乾燥した場所を苦手とする観葉植物なので、定期的な葉水が欠かせません。さらに乾燥する場所では、葉から水分が抜けやすく、葉先から枯れることもあります。暖房機の風が直接当たることによっても同じことがいえます。

また、直射日光が当たらなくても強い光によって葉焼けを起こし、葉の一部が茶色く枯れてしまうことがあります。

そして、よく考えられることは「生理現象」です。基本的に植物の葉は、茎や枝の付けに細胞分裂の組織をもち、葉の先端に行くほど細胞が古くなります。そのため、葉先から茶色く枯れるのが自然で、特に問題はないです。

気になるようであれば、葉先をカットして見た目を良くしましょう。

ディフェンバキアが伸び過ぎないようにするには?

ディフェンバキアの茎が伸び過ぎて、背丈が高くならないようにするのであれば、植え替えをするときに根を切って生長の流れをコントロールしましょう。根の量を減らすことで、生長がゆっくりになります。またこのとき、葉の数も一緒に減らしてあげるといいです。

茎が間延びして伸び過ぎることもあるので、日当たりを調節して少し明るい場所で育てるのもおすすめです。茎がすでに伸び過ぎてしまったときは、剪定をして小さくしてください。

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